「発売日や放送開始のタイミングで、確実にユーザーに思い出してもらいたい」「一度きりの投稿では、肝心の日に忘れられてしまう」「事前に盛り上げたファンを、当日の行動につなげたい」といったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、特定の日時に合わせた通知施策を検討している担当者に向けて、リマインダー配信の仕組み、他の配信方法との違い、活用シーン、配信設計のコツ、始め方までを解説します。
記事を読み終えることで、発売日や放送開始などの「その日」に向けてユーザーの行動を喚起する施策を、自社で設計・検討できるようになります。
目次
X(Twitter)リマインダー配信とは?
X(Twitter)リマインダー配信とは、キャンペーン投稿にアクションしたユーザーに対して、指定した日時にリプライやDMで通知を送る仕組みのことです。
たとえば、告知投稿をリポストしたユーザーに対して、放送開始の直前や発売日の朝に「まもなく開始です」といった通知を届けられます。タイムラインに流れるだけの投稿と異なり、リプライやDMは本人宛に届くため、気づいてもらいやすい点が特徴です。
事前に集めた参加者を、発売日や放送開始といった「その日」の行動につなげる。この再喚起の役割を担うのが、リマインダー配信です。
予約投稿・オートリプライ・DM配信との違い
リマインダー配信は「参加したユーザーに、後日の指定日時に通知を届ける」点が他の配信方法と異なります。
Xで情報を届ける方法にはいくつかの選択肢があり、それぞれ届き方と得意な役割が違います。自社の目的に合った方法を選びましょう。
| 配信方法 | タイミング | 届き方 | ユーザー心理 | 向いている目的 |
|---|---|---|---|---|
| 通常の予約投稿 | 指定日時 | タイムラインに表示(通知なし) | 流し見 | 広く一般に告知する |
| オートリプライ | 参加した直後(即時) | 参加投稿への@返信 | その場で楽しむ | 即時抽選・その場の参加体験 |
| リマインダー配信 | 指定日時(後日) | 参加者への@返信またはDM | 当日まで期待が続く | 当日の視聴・購入・来店を促す |
| DM配信 | 任意 | ダイレクトメッセージ | 1対1の案内 | 個別の連絡(※受信同意が前提) |
参加したその場で反応を返す即時型の仕組みについては、オートリプライの解説記事で詳しく紹介しています。
リマインダー配信でできること・できないこと
リマインダー配信は「指定日時の再アプローチ」を得意とする一方、届き方はユーザーの設定やXの仕様に左右されます。
| 項目 | 可否・得意度 | 補足 |
|---|---|---|
| 指定した日時への通知予約 | ◎ 得意 | 前日・当日の指定時刻などを設定できる |
| 参加者への再アプローチ | ◎ 得意 | 一度アクションした人にもう一度接点を持てる |
| 複数タイミングでの通知 | ○ 可能 | 前日と当日など、複数回に分けられる(ツールによる) |
| DMでの通知 | △ 条件つき | 受信意思のないユーザーへの一方的な送信はリスクがある |
| すべての対象者への到達 | △ 保証できない | ユーザーの通知設定や受信設定により届かない場合がある |
| 仕様変更の影響を受けない運用 | × 難しい | X側の仕様変更の影響を受ける可能性がある |
また、通知の内容が期待に沿わない場合は、フォロー解除やブロックにつながることもあります。受け取ったユーザーにとって価値のある内容を送ることが前提です。
リマインダー配信の仕組み
リマインダー配信は「参加アクション → 対象者の蓄積 → 指定日時に送信」という流れで動きます。
まず、告知投稿へのいいねやリポストなど、参加のアクションを設定します。次に、アクションしたユーザーをシステムが対象者として蓄積します。そして指定した日時になると、対象者へ順番に通知が送信されます。
なお、対象にできるアクションの種類は、利用するツールやAPIの権限によって異なります。また、大量の対象者がいる場合は、同時刻に集中させず順次送信される仕様が一般的です。
リプライ型とDM型の違い・制約
通知の届け方には、リプライ型とDM型があります。
リプライ型は、参加者の投稿への@返信として通知を送ります。本人に通知が届きやすく、公開されるためキャンペーンの認知にもつながります。
DM型は、より個別性の高い案内を送れます。ただし、受信の意思を示していないユーザーへ一方的にDMを送るとスパムと判断されるリスクがあるため、事前の同意取得と配信停止の手段が前提となります。
リマインダー配信が向いている施策・活用シーン
リマインダー配信は、発売日や放送開始日など「特定のその日」がある施策に強みがあります。
| 業種・シーン | 通知のタイミング | 狙い |
|---|---|---|
| 新商品の発売告知(メーカー) | 発売日の当日朝など | 発売初日の購買・来店につなげる |
| TV・ラジオの放送通知(メディア) | 放送開始の直前 | リアルタイム視聴を促す |
| 映画公開・限定動画配信(エンタメ) | 公開日・配信開始日 | 期待を維持したまま当日の視聴へ誘導 |
| ゲームのイベント開始(アプリ) | イベント開始時刻 | ログイン・イベント参加を促す |
いずれも、事前に集めた関心層を「その日」の行動に変えることが目的です。逆に、特定の日時が存在しない施策では効果を発揮しにくい点に注意しましょう。
リマインダー配信の配信設計のポイント
リマインダー配信は、通知のタイミングと文面の設計で成果が大きく変わります。
| 設計項目 | 考え方 |
|---|---|
| 配信タイミング | 行動してほしい時間から逆算する。放送なら開始直前、発売なら当日の朝など。前日と当日の2回に分ける設計も有効 |
| 通知の文面 | 受け取った瞬間に何をしてほしいかを明示する。「まもなく開始です」「本日発売、詳細はこちら」など行動を促す一文を入れる |
| リプライ/DMの選択 | 基本はリプライ型。DMを使う場合は受信同意の取得と配信停止の手段をセットで用意する |
| 配信停止(オプトアウト)の導線 | 通知を受け取りたくないユーザーが停止できる手段を案内しておく |
| 当日の遷移先 | 視聴ページ・購入ページ・クーポンなど、通知から迷わず行動できるリンクを用意する |
| テスト送信 | 本番前に少量で送信し、届き方・文面・リンクを確認する |
とくに文面は、単なる告知で終わらせないことが重要です。「いま何をすればよいか」が一目で分かる形にすると、当日の行動につながりやすくなります。
リマインダー配信 実施前に確認すべき注意点
リマインダー配信を実施する前に、とくに次の点を確認しておきましょう。
| 確認する項目 | 内容 |
|---|---|
| X APIの対応レベルとルール遵守 | 指定時刻に送信が集中すると、スパム判定や送信制限に抵触するリスクがあります。同一文面の連投を避けて文面にバリエーションを持たせる、順次送信に対応した仕組みを使うといった設計が有効です |
| DMを使う場合の同意と配信停止 | 受信の意思を示していないユーザーへの一方的なDM送信はスパムと判断されるリスクがあります。同意の取得と、配信を停止できる手段の用意が前提です |
| 広告出稿・承認の要件 | 通知型の広告商品を使う施策では、利用する広告商品・ツール・アカウントの条件によってX広告の出稿やX側の承認が前提になることがあります。予算計画時に見込んでおきましょう |
| 規約・個人情報・特典利用条件 | 応募規約や個人情報の取得、クーポン・コードの利用条件などを提示するページが必要になる場合があります |
| 景品表示法・ステマ規制 | 景品を伴う場合は景品の上限額に注意します。広告であることが一般消費者に分かる表示(消費者庁ガイドライン)にも配慮します |
| 日程変更・中止への対応 | 発売日や放送日は変更・中止が起こり得ます。予約した配信をキャンセル・修正できるか、事前に確認しておきましょう |
リマインダー配信の始め方【4ステップ】
リマインダー配信は、次の4ステップで準備します。
Step1. 目的と「その日」を決める:発売日・放送開始日など通知の起点となる日時と、視聴・購入・来店といった当日に促したい行動を決めます。
Step2. 参加条件と通知タイミングを設計する:対象とする参加アクションを決め、前日・当日の指定時刻など通知を送るタイミングを設計します。
Step3. 通知方法と文面・配信停止の導線を設計する:リプライかDMかを選び、受け取った瞬間の行動につながる文面と、配信停止の手段を用意します。
Step4. テスト送信をしてから本番運用する:少量でテスト送信して届き方と文面を確認し、問題なければ本番の予約を設定します。日程変更に備えて修正手順も確認しておきましょう。
リマインダー配信ツール選定で確認すべき要件
リマインダー配信は予約送信と日程変更への対応が要になるため、ツール選びが重要です。
| 確認の観点 | なぜ重要か |
|---|---|
| 予約・順次送信への対応 | 指定日時に予約でき、大量送信でも安定して届けられるか |
| リプライ/DMの選択と文面設定 | 目的に応じて通知方法を選び、文面を自由に設計できるか |
| 予約のキャンセル・編集 | 日程変更や中止が発生した際に、配信を止めたり修正したりできるか |
| 配信停止(オプトアウト)対応 | 通知を希望しないユーザーへの配慮ができるか |
| X API対応レベル | 送信制限やスパム判定のリスクを抑えて運用できるか |
たとえばラクスタは、自動返信を使った施策の一つとしてリマインダーに対応しています。ほかにも、いいねやリポストをしたユーザーへ指定日時にリプライやDMを送る「リマインドリプライ」を提供するツールもあります。
キャンペーンツール全体の比較は、インスタントウィンツールの比較記事もあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
リマインダー配信を検討する際によく寄せられる質問にお答えします。
Q1. リマインダー配信とオートリプライは何が違いますか?
通知を送るタイミングが違います。オートリプライは参加したその場で自動返信するのに対し、リマインダー配信は指定した日時に通知を送ります。当日の行動を促したい場合はリマインダー配信が向いています。
Q2. 通知はリプライとDMのどちらで届きますか?DMには同意が必要ですか?
ツールによってリプライ・DMのいずれか、または両方に対応しています。ただし、受信の意思を示していないユーザーへ一方的にDMを送るとスパムと判断されるリスクがあるため、DMを使う場合は同意の取得と配信停止の手段を用意することが前提です。
Q3. 通知のタイミングは自由に設定できますか?
多くのツールで、前日・当日の指定時刻など任意のタイミングを設定できます。放送開始の直前や発売当日の朝など、行動を起こしてほしい時間から逆算して設定するのが一般的です。
Q4. 通常の予約投稿と何が違いますか?
予約投稿はタイムラインに投稿するだけで、ユーザーに通知は届きません。リマインダー配信はリプライやDMとして届くため、参加したユーザー本人に気づいてもらいやすい点が違います。
Q5. 大量に送信するとアカウントが凍結されませんか?
指定時刻に送信が集中すると、スパムと判定されたり送信制限に抵触したりするリスクがあります。同一文面の連投を避ける、順次送信に対応したツールを使うなどの設計と、運用ノウハウのある体制を選ぶことが重要です。
Q6. 発売日や放送日が急に変更・中止になった場合、配信は止められますか?
ツールによって、予約した配信のキャンセルや文面の修正に対応できるかが異なります。エンタメや新商品の施策では日程変更が起こり得るため、選定時に必ず確認しておきましょう。
Q7. 景品を用意しない「告知だけ」でも実施できますか?
実施できます。景品を伴わない告知のみの設計も可能で、その場合は景品表示法上の景品規制の対象外となります。ただし、参加条件や通知内容は事前に明示しておくと親切です。
まとめ
リマインダー配信は、事前に集めた期待を「その日」の行動に変えるための施策です。
発売日や放送開始日のように、動いてほしいタイミングが決まっている施策と相性があります。通知のタイミングと文面を設計することで、視聴・購入・来店といった当日の行動につなげられます。
一方で、DMの同意やAPIの送信制限、日程変更への対応など、実施前に確認すべき点もあります。目的に合った仕組みを選ぶことで、リスクを抑えながら成果を高められます。
リマインダー配信を使ったキャンペーンをご検討の際は、通知方法を含めて相談できるラクスタにお気軽にお問い合わせください。詳しいサービス内容の確認や資料請求は、下記から無料でお申し込みいただけます。