「フォロー&リポストキャンペーンを繰り返すうちに、参加者に飽きられてきた」「一度きりの参加で終わってしまい、ファンとして定着しない」「他社と同じ施策ではなく、差別化できる新しい打ち手を探している」といったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、フォロー&リポスト以外の施策を検討している担当者に向けて、ポイント・マイレージキャンペーンの仕組みからメリット、設計の4ステップ、ツールの選び方までを解説します。
記事を読み終えることで、単発で終わらない「継続的なエンゲージメント」を生み出す施策を、自社で企画・検討できるようになります。
目次
X(Twitter)ポイント・マイレージキャンペーンとは?
X(Twitter)ポイント・マイレージキャンペーンとは、ユーザーのアクションをポイントとして蓄積させ、累計のポイントに応じて特典を付与する継続型のキャンペーン手法です。
具体的には、ユーザーのいいね・リポスト・リプライなどのアクションをポイント化し、累計ポイントに応じてインセンティブを付与します。航空会社のマイレージのように「貯めるほど得をする」仕組みを、Xの日常的なアクションに応用した施策といえます。
一度の応募で完結するフォロー&リポストと異なり、参加者はキャンペーン期間を通じて繰り返しアクションを行います。そのため、ブランドと継続的に接点を持つファンを育てやすい点が特徴です。
フォロー&リポストキャンペーンとの違い
最大の違いは、「単発の参加」か「継続的な参加」かという点にあります。
フォロー&リポストは、応募条件を満たした瞬間に参加が完了する単発型の施策で、短期間で一気に認知やフォロワーを獲得したい場合に適しています。一方でポイント・マイレージ型は、期間中に何度もアクションを促す継続型の施策です。参加者との接触回数が増えるため、ブランドへの愛着(エンゲージメント)を高めやすくなります。
| 項目 | フォロー&リポスト型 | ポイント・マイレージ型 |
|---|---|---|
| 参加の性質 | 単発(応募したら完了) | 継続(期間中くり返し参加) |
| 得意な成果 | 短期の認知拡大・フォロワー獲得 | 継続的なエンゲージメント・ファン育成 |
| 向いている目的 | 新規リーチの最大化 | 既存フォロワーの活性化・定着 |
| 参加者との接点 | 1回 | 複数回 |
ポイント・マイレージキャンペーンの仕組み
仕組みは「アクションのポイント化」「累計ポイントの可視化」「特典の付与」という3つの要素で成り立っています。
まず、いいねやリポストなどのアクションごとにポイントを設定し、参加者がアクションを行うたびに加算されるようにします。次に、貯まったポイントをマイページやランキングで可視化し、継続意欲を引き出します。最後に、貯まったポイントを景品と交換したり、抽選に応募したりする形で特典を付与します。
ポイントの主な付与アクション
ポイントは、Xの日常的なアクションに対して幅広く設定できます。
- いいね:最も手軽に参加でき、参加ハードルを下げる基本のアクション
- リポスト:拡散力が高く、二次的なリーチを生みやすい
- リプライ:熱量の高い参加を促し、コミュニケーションが生まれやすい
- ハッシュタグ投稿:UGC(ユーザー生成コンテンツ)として拡散されやすい
- 継続ログイン・連続参加:毎日の接点をつくり、習慣化を促す
アクションごとにポイントの重み付けを変えることで、狙いたい行動を促進できます。たとえば拡散を重視するなら、リポストやハッシュタグ投稿の配点を高く設定します。
インセンティブ・特典の設計パターン
特典の付与方法は、大きく3つのパターンに整理できます。
- ポイント交換型:景品ごとに必要ポイントを設定し、参加者が貯めたポイントと交換する方式。欲しい景品を自分で選べるため、もっともシンプルで分かりやすい
- 抽選権付与型:貯めたポイントを抽選の応募口数に変換する方式。ポイントが少ない参加者にもチャンスが残り、参加のワクワク感を維持しやすい
- 達成・アンロック型:参加者全体の合計ポイントや参加人数が一定の水準に達すると景品が開放される方式。ユーザー同士が協力する構図が生まれ、キャンペーン全体の盛り上がりにつながる
基本となるのはポイント交換型です。そのうえで、参加者を巻き込むギミックを加えたい場合に、抽選権付与型や達成・アンロック型を組み合わせます。
達成・アンロック型には、「参加者全員で目標ポイントを達成すると、もれなく全員に景品を配布する」協力型や、「上位のランカーに特別な特典を用意する」競争型などがあります。狙いたい盛り上がり方に応じて使い分けるとよいでしょう。
ポイント・マイレージキャンペーンのメリット
ポイント・マイレージ型には、単発施策では得にくい3つのメリットがあります。
1つ目は、継続的なエンゲージメントを生み出せる点です。参加者が期間中くり返しアクションするため、ブランドとの接触回数が自然に増えます。
2つ目は、熱量の高いファンを可視化できる点です。ポイントランキングによって、積極的に関わってくれる参加者が一目で分かります。
3つ目は、UGCによる拡散との相性が良い点です。ハッシュタグ投稿にポイントを付与すれば、口コミが生まれやすくなります。
ポイント・マイレージキャンペーンの活用シーン・アイデア
ポイント制は、見せ方を工夫することでさまざまな業種・目的に応用できます。
参加者同士の競争や協力を取り入れると、継続参加がさらに促進されます。代表的な見せ方には、ランキング表示・チーム対抗戦・リアルタイム投票などがあります。
| 業種・シーン | 活用アイデア |
|---|---|
| 飲食・チェーン店 | 店舗やエリア対抗のチーム戦でポイントを競い、来店を促進する |
| アパレル・コスメ | コーデや使用感のハッシュタグ投稿にポイントを付与し、UGCを集める |
| エンタメ・IP | 「推し」への応援ポイントをランキング化し、ファンの熱量を可視化する |
| BtoB・サービス | セミナー参加や記事シェアにポイントを付与し、継続的な関係を築く |
いずれの場合も、参加者が「続けたくなる」動機づけを設計することが成功の鍵です。ランキングやチーム戦といった仕掛けは、その動機づけを後押しします。
ポイント・マイレージキャンペーンの活用事例|Fit Boxing 3

実際のポイント・マイレージキャンペーンの例として、ゲームタイトル「Fit Boxing 3」の事例を紹介します。
新作の発売前後、6か月間にわたって実施されたマイレージキャンペーンです。
参加者はX上の投稿からキャンペーンページに登録し、指定のアクションでポイントを獲得します。貯まったポイントは、毎月入れ替わるプレゼントの抽選に使える設計です。
施策の設計

発売前は、3つの関連アカウントのフォローやリポスト・いいね、他ユーザー投稿のリポストをポイントの対象としました。
発売後は、公式アカウントのアクションに加えて「毎日のプレイ報告ポスト」をポイント対象にし、継続的な参加を促しています。
景品はグッズを中心に毎月入れ替え、さらにランキング上位10名には特別賞品を用意しました。続けて参加するほど有利になる設計で、長期にわたって参加者の熱量を保っています。
成果
| 指標 | 成果 |
|---|---|
| 総参加者数 | 約3,000名 |
| エンゲージメント率 | 実施前の約1.5倍 |
| ハッシュタグ投稿数 | 約120,000件 |
「毎日のプレイ報告」や参加者が協力する仕掛けによって、単発施策では得にくい継続的なエンゲージメントとUGCの蓄積を実現しました。施策の詳細は、Fit Boxing 3の導入事例ページで確認できます。
※ 上記は特定のキャンペーンの実績であり、成果は施策内容・実施期間・商材などによって異なります。
詳細はこちらの記事もご確認ください。
ポイント・マイレージキャンペーンの始め方【4ステップ】
ポイント・マイレージキャンペーンは、次の4ステップで設計・実施します。
Step1. 目的・KPIを設定する
はじめに、キャンペーンの目的を明確にします。「既存フォロワーの活性化」「UGCの創出」など狙いに応じて、参加者数・継続参加率・UGC投稿数といった追うべきKPIを先に決めます。
Step2. ポイント付与ルールを設計する
次に、どのアクションに何ポイントを付与するかを設計します。促したい行動の配点を高くし、参加ハードルとのバランスを取ります。
Step3.インセンティブ・特典を設計する
続いて、特典の内容と付与条件を決めます。予算と参加意欲のバランスを見ながら、ポイント交換・抽選権付与・達成アンロックなどの方式を選びます。
Step4. ツールを選定し運用を開始する
最後に、ポイントの集計や不正防止に対応したツールを選び、運用を開始します。実施中はランキングの動きを見ながら、告知やリマインドで参加を後押しします。
ポイントキャンペーンツールの選び方
ポイント・マイレージキャンペーンは集計や不正対策の負荷が大きいため、ツール選びが成否を分けます。
手動でのポイント集計は運用負荷が高く、ミスも起こりがちです。以下の観点でツールを比較し、自社の運用体制に合ったものを選びましょう。
| 選定の観点 | 確認ポイント |
|---|---|
| ポイント集計の自動化 | アクションの自動集計・リアルタイム反映に対応しているか |
| 不正防止機能 | Botや複数アカウントによるポイント稼ぎを検知・除外できるか |
| 特典付与の方式 | ポイント交換・抽選権付与・達成アンロックなど、狙いに合う方式に対応しているか |
| 見せ方の柔軟性 | ランキング表示・チーム対抗戦・リアルタイム投票などに対応しているか |
| データの取得・分析 | 参加者データを取得し、次回施策の分析に活かせるか |
なお、ポイントを貯めて特典を付与するマイレージ型の仕組みは、標準機能として備えているツールが限られます。次のセクションで、ポイント機能に対応した代表的なツールを紹介します。
ポイント・マイレージキャンペーンにおすすめのツール3選
ポイント・マイレージ機能を標準で備えたツールは限られます。ここでは代表的な3つのサービスを紹介します。
| ツール名 | 提供会社 | ポイント機能の特徴 | 料金 |
|---|---|---|---|
| ラクスタ エンゲージメント | 株式会社キュービック | アクションのポイント化に加え、ランキング・チーム対抗戦・リアルタイム投票に対応 | 初期費用0円・実施費用は要問合せ |
| Shuttlerock BBF for X | シャトルロックジャパン株式会社 | 貯めたポイントで即時抽選。7種類のアクションをポイント対象に設定可能 | 初期費用+月額(要問合せ) |
| Bird Call for Fun | 株式会社NONAME Produce | ファンポイント制。貯めたポイントを景品交換や応募に使用できる | 要問合せ |
ラクスタ エンゲージメント(株式会社キュービック)

ラクスタ エンゲージメントは、ユーザーのいいね・リポスト・リプライなどのアクションをポイント化し、累計ポイントに応じてインセンティブを付与できるシステムです。ポイント制のキャンペーンを標準機能として備えている点が特徴です。
ランキング表示やチーム対抗戦、リアルタイム投票など、参加者を巻き込む見せ方に対応しています。ハッシュタグ投稿のリポストを軸にした、口コミ拡散型の設計もできます。
初期費用は0円で、最低契約期間がなくスポット利用にも対応しています。エンゲージメント施策の費用は実施内容によって変動するため、詳細は問い合わせが必要です。
Enterprise APIに対応しているため、大量の応募データも安定して収集に対応しています。
Shuttlerock BBF for X(シャトルロックジャパン株式会社)
Shuttlerock BBF for Xのマイレージ(ポイント)キャンペーンは、いいねやリポストなどのエンゲージメントでポイントが貯まり、貯まったポイントで即時抽選を受けられる仕組みです。ポイント制とインスタントウィンを組み合わせたい場合に適しています。
ポイント付与の対象は、いいね・リポスト・引用リポスト・リプライ・フォロー・ハッシュタグ付きメンション投稿・DMへのレシート画像送信と幅広く設定できます。重複除外や最低フォロワー数の設定など、参加条件の細かな制御にも対応しています。
Bird Call for Fun(株式会社NONAME Produce)
Bird Call for Funは、公式アカウントへのリポスト・いいね・コメントやハッシュタグ投稿に対してファンポイントを付与し、貯めたポイントを景品交換や応募に使えるサービスです。
マストバイキャンペーンやインスタントウィンなど、ミッションクリア形式のキャンペーンにも対応しています。新商品発売・コラボ・放送連動・推しキャラ投票といった用途で活用されています。
企業主導ではなく、ユーザー同士のコミュニケーションによってファンが盛り上げていく設計を重視している点が特徴です。
よくある質問(FAQ)
ポイント・マイレージキャンペーンを検討する際によく寄せられる質問にお答えします。
Q1. ポイント・マイレージキャンペーンとフォロー&リポストは併用できますか?
併用できます。まずフォロー&リポストで新規の参加者を集め、その後ポイント制で継続的な関係を築くという組み合わせが効果的です。目的の異なる2つの施策を段階的に使い分けるとよいでしょう。
Q2. 不正なポイント稼ぎ(複数アカウントなど)はどう防げばよいですか?
Botや複数アカウントを検知・除外できる不正防止機能を持つツールを選ぶことが基本です。あわせて、1アカウントあたりの1日の獲得上限を設けるなど、ルール設計での対策も有効です。
Q3. ポイントキャンペーンの実施期間はどのくらいが適切ですか?
継続参加を促す施策のため、数週間から1か月程度の期間を設けるのが一般的です。ただし長すぎると中だるみしやすいため、中間特典などで盛り上がりを維持する工夫が必要です。
Q4. 特典はデジタルギフトと現物のどちらが向いていますか?
参加者の裾野を広げたい場合は、送付の手間がなく即時に渡せるデジタルギフトが向いています。ブランド体験を重視する場合は、自社商品を現物特典にすることでファン化につながりやすくなります。
Q5. 効果はどの指標で測定すればよいですか?
参加者数だけでなく、継続参加率・累計アクション数・UGC投稿数などを見ると、エンゲージメントの質を評価できます。キャンペーン前後でのフォロワーの反応率(エンゲージメント率)の変化も参考になります。
まとめ
ポイント・マイレージキャンペーンは、単発で終わらない「続く関係」を築くための施策です。
フォロー&リポストで施策がマンネリ化してきた企業にとって、ポイント制は有力な次の一手になります。継続的な参加を通じて、熱量の高いファンを育てられる点が最大の魅力です。
一方で、ポイントの集計や不正対策には専用ツールが欠かせません。自社の目的に合った仕組みを選ぶことで、運用負荷を抑えながら成果を高められます。
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